医薬部外品の育毛剤有効成分【5つの役割とその効果】
育毛のためには、頭皮環境の正常化という課題がつきまとう。頭皮の状態が良くなければ、髪の毛の生える土壌が整わない。医薬部外品の育毛剤は頭皮環境を整え、毛根や頭皮に直接働きかけて発毛を促すという主旨で研究開発されている。
その意味では、育毛剤の役割やその有効成分に対し詳しい知識を持ち、自分の薄毛にはどんなことが有効なのか、どうすればその効果を最大限にできるのかということを考えていかなければならない。
ここでは、育毛剤(医薬部外品)の役割と有効成分についての解説をしていく。
1.医薬部外品育毛剤の有効成分5つの役割
1-1.頭皮環境正常化にかかわる働きについて
1-1-1.①頭皮の保湿、保護、補修
1-1-2.②頭皮への栄養補給
1-1-3.③頭皮の血行促進
1-2.頭皮や毛髪に直接働きかけ育毛効果をだすはたらき
1-2-1.④男性ホルモンを抑制
1-2-2.⑤毛母細胞活性化
2.育毛剤医薬品・医薬部外品の違いについて
2-1.医薬部外品の育毛剤には副作用の危険性がない
2-2.あえて医薬部外品として販売することも
3.医薬部外品育毛剤の主な「育毛有効成分」
3-1.M-034
3-2.センブリエキス
3-3.キャピキシル
3-4.オウゴンエキス
3-5.塩化カルプロニウム
3-6.t-フラバノン
3-7.ミノキシジル
4.まとめ(結論)
育毛剤はなんでも同じじゃない!
育毛剤にはそれぞれ独自開発の成分が配合されている。
つまり、効き目だってそれぞれ違うのだ。
育毛剤、何を使っていいかわからない人もわかりやすい、押さえておきたいポイントをお知らせする。
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医薬部外品育毛剤の有効成分5つの役割
育毛剤の役割には大きく次の5つがある
- 頭皮の保湿、保護、補修
- 頭皮への栄養補給
- 頭皮の血行促進
- 男性ホルモンを抑制
- 毛母細胞活性化
それぞれの役割をここでは詳しく見ていきたい。
頭皮環境正常化にかかわる働きについて
頭皮環境の正常化は、育毛にとって不可欠のものである。まずは"生える土壌"を作ること、これが第一歩であるからだ。
頭皮の環境悪化が招く弊害
頭皮のの状態が悪化すると、このようなことが起こる。
- 乾燥肌、敏感肌
- 皮脂の過剰分泌
- 血流の阻害
頭皮が正常な状態であれば、頭皮表面にはうっすらと皮脂が膜を張り、バリア機能がしっかりと働いている。このバリア機能があることで、紫外線や乾燥、外部のバイ菌などから肌を守っている。
頭皮環境が悪化するとこのバリア機能が壊れ、頭皮は乾燥に弱くなる。すると頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌するようになり悪循環が繰り返されるのだ。
頭皮の健康状態が極端に悪くなれば、頭皮直下の毛細血管の血流が悪くなる。血流は毛根へ栄養素を運ぶために不可欠なものなので、栄養が届きにくくなればその分毛髪の成長が阻害される。
1.頭皮の保湿、保護、補修
バリア機能を維持するためには「保湿」が重要。水分が十分に保たれていないとバリア機能が壊れ乾燥肌の状態になる。また乾燥肌が進めば「敏感肌」へと発展する。こうなると外部の刺激に過剰に反応するようになるので、元の状態に修復するのはなかなか困難なことになる。
このようなことから、育毛剤には「保湿成分」や「頭皮保護、補修成分」が配合され、乾燥や紫外線から頭皮を守り、荒れた頭皮を修復する役割を持っているのだ。
2.頭皮への栄養補給
同様に頭皮を保護していくためには、肌の機能を維持するための栄養成分が欠かせない。ビタミン類などは肌の保持に有効に働く。また、毛母細胞に直接栄養を届け、状態を整えるためのアミノ酸成分が配合されている育毛剤もある。
しかしながら、そもそも肌というものは成分が浸透しにくくできている。表皮までは届くが真皮に届く成分はなかなかない。そういう観点からいうと、髪の毛の成長に必要であるタンパク質や亜鉛などの成分補給は、食事やサプリメントからの補給を主と考えなければならないだろう。
現在の育毛剤は、育毛ローションとサプリの併用が主流になってきている。これは、体の内と外からのアプローチ、それぞれの利点を生かして相乗効果をねらう意味合いがある。
3.頭皮の血行促進
頭皮の健康状態は毛髪の育成に深くかかわっている。毛根は、頭皮直下の毛細血管から血中を流れる栄養素を取り込み成長するのだが、血行が悪ければその分栄養補給が難しくなる。
育毛剤は、血行を促進する成分を配合していて、血流を改善する。このことによって、食事からとる栄養素、また後述する育毛剤に配合されている育毛成分が吸収しやすくなるというわけである。
頭皮の血行を促進するAGA治療薬としては「ミノキシジル」が有名だが、こちらは医薬品であり、副作用の心配もあるので使用を躊躇している人も多いことだろう。育毛剤については、多くは「医薬部外品」であり、副作用の危険性がほとんどない反面、薬効としては低い、もしくは即効性がないということが懸念される。
しかし、これらには効き目がないということではなく、どちらかというと、天然成分を主体とした「漢方」的な要素の観点からの薬効が期待されるものである。
頭皮や毛髪に直接働きかけ育毛効果をだすはたらき
こちらは育毛剤の育毛剤たるゆえんである。薄毛の代表であるAGAの原因、男性ホルモンに直接働きかけ、発毛を促す成分、また毛母細胞に働きかけ発毛を導く、あるいは独自の研究によって髪の毛を強くする成分など、育毛剤メーカー各社によって配合成分や働きかけが変わってくる。
4.男性ホルモン抑制
薄毛の原因で最も多いものがAGA(男性型脱毛症)である。実に全薄毛、抜け毛の95%を占めるとも言われている。そのAGAの原因は男性ホルモンの働きによる。このメカニズムについては別の記事で触れているので詳しくは省くが、育毛剤の働きとして、5αリダクターゼを阻害するということがあげられる。
参考記事:AGAの原因とそのメカニズム。3つの脱毛パターンを解説
5.毛母細胞活性化
抜け毛が起こるシステムの中で、本来成長するはずの毛髪が成長しきらず抜けていってしまうということがある。これは強く太い毛髪にならないということである。毛髪の成長のためには、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことが必須。この毛母細胞に働きかけ、毛髪の成長に寄与する。
これから育毛を始める人、何を使うか迷っている人におすすめ
育毛剤医薬品・医薬部外品の違いについて
一般的には、医薬品として認可されているものを「発毛剤」、医薬部外品を「育毛剤」とするとされているが、これは、発毛剤は発毛が約束されていて、育毛剤は発毛しないといった極端な立て分けではなく、実際には、いわゆる養毛剤といった分野のものまで含め、概ね「育毛剤」として認知されている。
医薬部外品の育毛剤には副作用の危険性がない
先にも述べたが、発毛の薬であるフィナステリドやミノキシジルは副作用の危険性があるということも考慮に入れなければなるまい。薬効は認められているが、薬であるならばおのずと副作用が生じる。
フィナステリド、ミノキシジルの詳細はそれぞれこちらの記事を参照いただきたい。
プロペシア・ミノキシジル・ザガーロなどのAGA治療薬
それに対して育毛剤の多くは医薬部外品、化粧品分類であり、天然成分からの有効成分を使用しているため、副作用の危険がほとんどないというところがメリットの一つである。
また、医薬品は医師の処方がなければ購入できないが、医薬部外品は市販で手に入れることができるのも手軽に利用できる点である。
あえて医薬部外品として販売することも
医薬品としては認可はされていなくても、各社の研究によて育毛効果が認められた成分を独自配合しているところが多く、中には"ミノキシジルの発毛効果を超える"と謡っているものも存在する。ミツイシコンブ由来のM-034、ガゴメコンブのフコイダン、キャピキシルなどはその代表的なものである。
医薬品の認可というのは、多くの検証事例があり、副作用の危険性などの注意点が明確になり、様々な臨床試験を経て認可されるもの。商品としての販売に関しては長い時間がかかるため、あえて医薬部外品の認可をとり成分配合する商品も多い。
医薬部外品育毛剤の主な「育毛有効成分」
主な育毛成分については、下記のようなものがある。
- M-034
- センブリエキス
- キャピキシル
- オウゴンエキス
- 塩化カルプロニウム
- t-フラバノン
- ミノキシジル
ここでは育毛剤(ローション)に配合されている外用としての育毛成分をあげて解説する。
M-034
ワカメや昆布などの褐藻類(海藻)に含まれるネバネバ成分。これには育毛有効な成分が含まれるといわれている。M-034を開発したメーカーでは、M-034により抜け毛を抑制する効果が得られたと述べている。
「平均毛髪径の増大」「成長期の延長」「退行期への移行の遅延」の3つ。その効果を示すのが、M-034無添加の培養液(上)と10%量のM-034を添加した(下)条件下の2つの写真。M-034添加により顕著に外毛根鞘細胞の増殖が促進されることが確認、毛球部をしっかりと保持し、抜け毛を抑制する効果が得られると判断できます。
- 成長維持因子グロスファクターの生成
- 外毛根鞘(がいもうこんしょう)の増殖を促進
- 血行促進
- 保湿作用
などの効果が期待できる。
M-034配合の育毛剤
センブリエキス
発毛促進・細胞賦活・血流促進が認められている生薬の1つである。センブリという植物から抽出されたエキスで、センブリ自体にたくさんの成分を有しており育毛に効果が期待できるさまざまな効能がある。
センブリエキスの効能としては、血行促進、毛乳頭細胞増殖促進、抗炎症、抗酸化、抗腫瘍、消炎鎮痛作用などがあげられる。天然由来の成分であるので、薬効としては時間がかかるものであるが、育毛成分の補助として多くの育毛剤に使用されている。
センブリエキス配合の育毛剤
キャピキシル
ミノキシジルの3倍の発毛効果があるともいわれ、5αリダクターゼを阻害効果も確認されている注目の育毛成分である。
カナダの化粧品会社によって開発された成分で、アセチルテトラペプチド3とアカツメクサ花エキスという成分が組み合わさったものが「キャピキシル」と呼ばれる。キャピキシル成分が3%以上配合となるとメーカーから正式に認証される。
キャピキシル配合の育毛剤
オウゴンエキス
中国では古くから漢方として使われ、根っこが金色をしていることからつけられた名前が「コガネバナ」。そのエキスがオウゴンエキスである。
保湿、抗炎症、抗酸化作用のほか、AGAの抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンに働きかける「5αリダクターゼ」を抑制する作用が確認されている。
オウゴンエキス配合の育毛剤
塩化カルプロニウム
副交感神経を刺激する育毛成分。毛細血管を拡張させ血流量を増やす。結果毛乳頭への栄養補給をし発毛させる働きをもつ。日本皮膚科学会が発表しているガイドラインでは推奨度C1である。(推奨度Aはミノキシジル、男性限定でフィナステリド)
厚生労働省でもその効果は認可されていて、「円形脱毛症、抜け毛防止や発毛促進効果がある」とされ、 「フロジン液」等の医薬品として皮膚科で処方されている。
塩化カルプロニウム配合の育毛剤
t-フラバノン
花王が独自開発した育毛成分。毛乳頭細胞から生成され、毛母細胞の分裂を抑制する「TGF-β」の活性化を抑えるとされる。花王の研究結果によると、髪の成長促進、細胞増殖、接着促進の効果が確認されている。日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度C1(用いてもよい)とされる。
t-フラバノン配合の育毛剤
ミノキシジル
日本皮膚科学科の男性型脱毛症ガイドラインで推奨度Aの外用薬。血管拡張作用、血行促進作用があり、AGA治療に有効と認められた医薬品である。
詳細はこちらから:【解明】ミノキシジルが世界中で人気なわけ。その効果と副作用
ミノキシジル配合の育毛剤
参考
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まとめ(結論)
育毛剤の主な役割について知っていただいた。
- 頭皮の保湿、保護、補修
- 頭皮への栄養補給
- 頭皮の血行促進
- 男性ホルモンを抑制
- 毛母細胞活性化
これらの目的に即した有効成分の配合で、頭皮環境の正常化、発毛効果を期待できるのである。
さまざまな育毛剤に配合されている主な育毛有効成分には次のようなものがある。
- M-034
- センブリエキス
- キャピキシル
- オウゴンエキス
- 塩化カルプロニウム
- t-フラバノン
- ミノキシジル
それぞれに各開発メーカーの独自の研究があ盛り込まれ、育毛に有用であると考えられる成分が配合されている。
ただし、育毛剤はなんでもいいというものではない。また、育毛剤を使っていさえすれば「髪の毛が生える」、「薄毛が止まる」というものではない。あくまでも「髪の毛の生えやすい状況」を作り、「毛髪を成長させる」手助けをしてくれるものである。
これを踏まえて、生活習慣の見直し、食事からの栄養補給などの基本的な対策が必要不可欠であるということは言うまでもない。
参考資料:日本皮膚科学会-男性型脱毛症診療ガイドライン(2010 年版)
育毛剤の大事なところはここなのだ。
- 抜け毛を減らす
- AGAの進行を遅らせる
- これ以上薄くさせない
次のステップを踏むときにもこの育毛ケアが大きく活きてくる。
だからこそ早めに育毛剤を使うことが大事なのである。
現在一番おすすめしたい育毛剤は「プランテルEX」。
リデンシル、ペブプロミンαでAGAを抑制。成分数、コスパともにトップクラスの育毛剤だ。
そして、全額返金保証制度がある。だから損をすることがない。これも大きなポイントになる。
薄毛の進行を遅らせる、抜け毛を少しでも減らす
この作業は相当地味なものだし、目に見える違いはすぐに見えないかもしれない。
だが強くおすすめする。なぜならAGAの対策は早い方が圧倒的に有利だからだ。
一度後退した髪の毛を復活させるのはそう簡単なことではないのである。
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